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チッパー
[chipper]
チッパーについて
チッパーは、パターとアイアン・ウェッジとの中間の形状をしたクラブです。
少しボールを上げ(キャリーさせ)てから転がす(ラン)ショットを打つ、チップショット専用のクラブです。
ピッチエンドラン・ランニングアプローチをやさしく打つことが出来る工夫がされています。
アイアン型やマレットタイプのパターに似たもの、両面にフェースを持つものなど様々な形状があります。
一般的にソールがウェッジよりも広く、ダフリやザックリのミスが出にくく、シンプルにアプローチショットを打つことが出来ます
XXIOやADAMS・オデッセイやプロギアといった大手メーカーから、マイナーメーカーまで様々なブランドで商品が展開されています。
価格は2万円から数千円で、1万円を切る価格で多くが販売されています。
チッパーのスペック特徴
ロフト角は概ね35度・45度・55度近辺の3種類が中心です。
アイアン・ウェッジに当てはめると35度=#8I 45度=PW 55度=SWに相当します。
キャリー:ラン割合はおよそ 35度は1:3 45度は1:2 55度は1:1
主に「転がし」ランニングアプローチを目的に選ぶ場合は、ロフト角が35度のチッパーがオススメです。
バンカー越えなど、ボールを上げキャリーで運んだ後に転がして寄せるピッチエンドランには、45度のチッパーがオススメです。
ボールを高く打ち上げ落としどころに止めるピッチショットには、55度のチッパーがオススメです。
ライ角は、パターと同じ70度前後の角度の物が多く、クラブの長さもパターと同じ34インチ前後の物がほとんどです。
中には、ウェッジの様に使うことを考えて、ライ角が60度前後のチッパーも見受けられます。
チッパーの打ち方
ロフト角が35度のチッパーは、基本的にはパターと同じ「真直ぐ引いて、真直ぐ出す」というで、アプローチが出来るように設計されています。
ライ角が70度前後のチッパーは、アドレスもボールが目線の直下に来るように構えることで、目標に対して正確に打ち出すことが出来ます。
ロフト角が45度・55度と大きくなるにつれ、注意するべき点が出てきます。
特に55度のチッパーは、無理に飛距離を出そうとすると、ボールの下をヘッドがくぐり振ったほど飛距離が出ません。
また、強くスイングをするとボールをクラブが追い越してしまい二度打ちが起こってしまいます。
コントロールできる範囲を知り、扱うためには「いきなり実戦!」ではなく、練習場やパターマットを使って慣れる時間が必要です。
ウェッジよりもチッパーの方がやさしく打てるため、方向性の練習よりも飛距離の限界点や、強弱の付け方を少し打っておくことが、良い結果につながります。
チッパーの類似名称
同じような形状で、メーカーによりジガーやロバーという名称を付けているところがあります。
チッパー=ロフト35度 ジガー=ロフト45度 ロバー=55度と使い分けられているようですが、ここ近年ではひっくるめて「チッパー」と一般的に呼ばれています。
チッパーのルール
チッパーというだけで、ルール違反したクラブと思われることがありますが、決してそんなことはありません。
高反発と適合のドライバーに似ています。
チッパーの中には、ルール非適合のクラブがあるという事です。
ルール上のクラブの分類では、チッパーはアイアンの部類に属します。
形状はパター似ていますが、ロフトが 10度を越えるものは ルール上はパターとして認められません。パターだけに許された平面を持つグリップなどはチッパーに取り付けるとルール違反になります。
その他のルール非適合になるチッパーの代表的な例では、フェース面(打面)が2つあり左右で打てるものがあります。
チッパーが苦手とすること
シンプルにアプローチを打てるように作らているチッパーは、テクニックを使うショットが苦手です。
また、バンカーを苦手とします。特にアゴの高いバンカーでは、ロフトが立っているため脱出に不向きです。
グリーンまでフラットなバンカーであれば使えなくもないですが、目玉になっているような状況も苦手としています。
基本的に深いラフ・アゴの高いバンカー・バックスピンを必要とするような、テクニックの要るトラブルからの脱出には不向きだといえます。