垂直部分を長くすることで、フェースバランス寄りに「Ai-ONE GIRAFFE-BEAMパター」は、2024年に発売されたGIRAFFE-BEAMパター同様、GIRAFFE=キリンの名のとおり、クランクホーゼルの垂直部分を長くしたロングネックを採用している点が最大の特徴です。ロングネックにするとシャフト軸はフェースのセンターを向きやすく、フェースバランスに近い重心アングルとなります。たとえば、ブレードパター×クランクホーゼルを好みつつ、オートマチックに真っすぐなストロークをしやすい感覚も欲しいというプレーヤーに合う形状と言えます。
前作以上に高剛性と軽さを両立したネック加えて、「Ai-ONE GIRAFFE-BEAMパター」のネックは、ただ長いわけではありません。前作では、垂直部分に通常のクランクホーゼルよりもやや幅を持たせつつ、断面を、建物の梁や柱に使われるH形鋼のようにし、剛性の高さと軽さを同時に達成していましたが、今作では、その両立をより推進。前作より垂直部分を細くしながら、片面にのみ溝を採用したことで、前作並みの剛性とさらなる軽量化を実現しています。結果、オフセンターヒットした場合でもフェースのねじれを抑制する効果を発揮。かつ、従来のクランクネックと比べても重くないものに仕上がっているということで、ブレードタイプのみならず、ヘッド重量がかさみがちな大型マレットにも合わせやすいネックになっています。
打点ブレによるフェースの開閉が5.2%抑制されるように「Ai-ONE GIRAFFE-BEAMパター」では、新しいネックで削減できた重量をヘッドのトウとヒールに分散して再配置しています。また、AIインサート裏が空洞になっていることも重量配分の最適化に貢献しており、前作以上に慣性モーメントが大きいヘッドとなり、剛性の高いロングネックとともに、オフセンターヒット時のフェースの開閉を軽減するようになっています。オデッセイによる比較では、前作のGIRAFFE-BEAMパターよりフェースの開閉が5.2%*抑えられるという結果も出ています。
46.7%も改善されたボールスピードの減少インサートも、前作と大きく異なる部分です。GIRAFFE-BEAMパターではホワイト・ホットインサートが搭載されていましたが、今作ではAi-ONE・インサートが採用されています。Ai-ONEパターなどですっかりおなじみのAi-ONE・インサートは、インパクトする側の樹脂製部分の裏面に、AIが設計した複雑な隆起を持つアルミ製のパーツが重ねられています。通常、トウやヒールに打点が1cmずれるとボールスピードが約20%ダウン(10mのパットで2mショート)するといわれるなか、このアルミ部分の隆起の効果により、ボールスピードの減少が約5%(10mのパットで50cmショート)抑えられます。また、このインサートの効果にネックの高剛性、ヘッドの高慣性モーメントなどが加わることで、トウ・ヒールへの打点ブレによるボールスピードの減少は、GIRAFFE-BEAMパターから46.7%*も改善しているというデータ(オデッセイ調べ)も出ています。また、今回インサートのカラーにブラックを採用しており、アドレス時にインサートとボディカラーのコントラストが抑えられる働きがございます。
ボディの大部分に、キリンを思わせるカッパー仕上げ「Ai-ONE GIRAFFE-BEAMパター」は前作のGIRAFFE-BEAMパター同様、随所にキリンをイメージさせるデザインが施されているところも注目に値します。ロゴにはキリンのイラストを採用し、ボディの大部分にはキリンの身体の色に近いカッパー仕上げを導入。ソールにはレーザーでキリンの柄を描き、グリップには前作と違うODYSSEYロゴ、ヘッドカバーには今回贅沢にも刺 によってキリンの模様が施されています。ソール前方のトウとヒールには、それぞれ約10gのウェイト(#2のみ約15g)も搭載。ヘッドラインアップには#2、DW、#7、JAILBIRD MINIの4種類が用意されており、いずれにも、すべてスチールでできているSTROKE LAB 90シャフトが組み合わされています。
カタログで表示する数値は設計値です。実測値が設計値と若干異なる場合がありますのでご了承ください。
インチ・ミリ換算は、1インチ=約25.4mmです。